もうね澁澤龍彦師ですら、「日夏耿之介の開いた魔道の入り口をうろうろしている」と自分で語っていたそうだから、日夏耿之介はわれわれ凡人には想像もつかないゴシック・ロマンの深淵を体現しているのである。なんせ、最後の最後まで『旧かな』にこだわりつづけ、仕事の依頼でも新かなで書かれたものは窓から裏の小川に投げ捨て、『ほら、新かなが流れてゆく』と言ったとか…
その日夏耿之介、没後40年以上を経てこの1冊が出現したのである。21世紀になって、いったいだれが買うんだ?と言わないでくれ(笑)
日夏耿之介の最後の弟子である井村君枝女史が、師である日夏耿之介を語り、論じ、憶う。これほど贅沢なことがあろうか?惜しむらくは…表紙がボクの好みではない(笑)日夏耿之介自身、どれほど興味を引かれる内容の書物であっても、装丁が気に入らなければ手元には置きたくなかったらしいし…
とはいえ、読みたい。読んでみたい。貯金をはじめよう♪
詳しくはこちら → http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336058799/
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