2014年12月29日月曜日

てぶくろ!

さて、あんよさんからこれも冬らしい絵本のレビューが届きました。作者のラチョフはロシアの人。ロシアの冬はそれはそれは寒そうですが、ロシアの冬の物語はだからこそ、暖かい話が多いのでしょうか?



てぶくろ
作: (ウクライナ民話)
絵: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳: 内田 莉莎子
出版社: 福音館書店

 雪の降る森の中、こいぬと歩いていたおじいさんが手袋を片方落としてしまいました。おじいさんは 落としたことに気がつかずに そのまま歩いて行ってしまいました。しんしんと雪は 降り続いています。




しばらくして、ねずみが やってきました。てぶくろは 温かそうなので ねずみは そこで暮らすことにします。

あ~ ねずみさん いいおうち見つけたよね。

ところが それだけではないのです・・・・

 


 とても不思議なお話です。大人が読むと ???なことも あります。でも このようなお話を 楽しめる子供たちの感性は 素晴らしいと思います。
 私が 小学校の2年生の頃 不思議なお話が 国語の教科書に載っていました。感想を言うことになり 「とても不思議なお話だと思いました。私もこういう〇〇が 欲しいです」というようなことを 言いました。

  先生から「本だから 不思議なのは当たり前。あなたが欲しいという〇〇は 実際にはありません。こんなのは、感想ではないから ダメです」と言われました。  


 不思議を そのまま受け入れる・・・ そんなこころは いくつになっても大事にして欲しいなと思って 子供たちに 読み聞かせをしていきました。 大きなお子さんが いらっしゃるなら お子さんに読んでもらってください。絵の隅々まで味わっていただきたい 1冊です。 


 手袋の片方を落とした経験はみなさんけっこうあると思いますが、その手袋がこんなふうだったら楽しいなぁ♪しかし、世の中にはこの『片方だけ落ちている手袋』ばっかり集めている不思議な人がいます。題して『片手袋大全』そこにはどんなファンタジーがつまっているのでしょうか?そんな不思議な世界の扉はこちら → http://katatebukuro.com/index.html

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